ロケットから医療、風船まで――高純度・高品質のヘリウム

ヘリウムは、他の原子とほとんど反応しない「不活性」な性質と、液化ヘリウムはマイナス269℃(絶対温度4k)の極超低温であるという2つの特徴をもっています。従来、不活性なことを利用する溶接やエレクトロニクス関連でのシールガスとしての使用が中心でしたが、近年液体が超低温であることを利用する医療分野のMRIやリニアモーターカーの開発など、低温工学分野での利用が急速に増えています。

ヘリウムは国内では産せず、海外で比較的ヘリウムを多く含む天然ガスから分離精製して製造され、日本に輸入されています。東京ガスケミカルでは、こうして製造・輸入された高純度、高品質なヘリウムを安定的に供給しています。

用途
溶接 シールドガス
研究 NMR、ガスクロ用キャリアガス
ガラス 光ファイバー製造
エレクトロニクス 半導体・IC・LSI製造
低温工学 超電導マグネット
医療 MRI、呼吸用混合ガス
その他 リークテスト、飛行船、バルーン
供給荷姿
種類 充填量 (Sm3) 充填圧力 (MPa)
ガス ボンベ 7 14.7
カードル 175 14.7
セルフローダー 980 19.6
トレーラー 2,300〜2,700 19.6
超低温容器 (デュワー) 30L〜1,000L -
(注)ボンベ・カードル・セルフローダー・トレーラーは主要なもの
品質

東京ガスケミカルのヘリウムは、万全の品質管理の上製造された高品質ガスです。記載のほか、ヘリウムについては高純度な製品がありますのでご相談下さい。

単位 ヘリウム 液化ヘリウム
純度 (vol %) 99.995 99.995
O2 (vol ppm) 5以下 5以下
HC (vol ppm) 1以下 -
N2 (vol ppm) 20以下 20以下
CO (vol ppm) 1以下 -
CO2 (vol ppm) 5以下 -
その他 (vol ppm) 10以下 -
露点 - -65℃以下 -65℃以下
供給拠点
ユニオン・ヘリウム
所在地 川崎工場 尼崎工場 東北出荷基地
川崎 尼崎 仙台
充填能力 480m3/H 250m3/H -
(注)東北出荷基地は液化ヘリウムのみ充填
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