医療用ガスは、病院をはじめとする「命を支える現場」で欠かせない医薬品であり、患者さまにとっては「命のライフライン」です。医療用ガスは、品質はもちろん、輸送、設備、運営、供給体制まで、どれ一つとっても厳しい管理が求められ、安心してご利用いただけることが何より重要です。東京ガスケミカルでは、医療用ガスの製造から輸送・販売、院内外の供給設備の建設、メンテナンスまで、一貫体制を築き、東京ガスグループのモットー「安心・安全・信頼」を確実なものとしています。特に、切らすことのできないものだけに、万が一の災害にも備えて確固とした供給体制を敷いています。
吸入用や高気圧酸素治療器で使用される液化酸素です。弊社では、医薬品医療機器法に対応し、製造から品質管理・販売までを一貫体制で行い、より安全な医療用酸素をお客様へお届けします。
液化窒素と液化酸素を、施設内に設置した混合器によって80:20の割合で混合し、医療用空気として院内で使用します。
原料となる液体酸素と液体窒素は製造過程で非常に高純度化されているため、雑菌等の微生物、水分や他の不純物もほとんど除去されたクリーンな空気を供給します。
設備の命である「混合器」は、常時、稼働状況を遠隔監視し、万が一の場合も予備医療用空気ボンベから供給を継続できるよう二重化された安心な構造で、安定供給への対応も万全です。
弊社では、医療用機関で治療に使用される医療ガスのほか、研究用途・診断用途のガスの供給も行っています。また、治療に必要とされる圧縮空気や二酸化炭素、麻酔用の笑気ガスなどの供給設備から消費設備(院内設備)、メンテナンスまでを一貫して手掛けています。
東京湾を挟んで千葉県と神奈川県、さらに静岡県に所有する出資プラントから、関東全域の約90ヶ所の医療機関に医療ガスをお届けしています。製造プラントが分散化しているため、災害時などの万が一の事態でも安定的に医療ガスの供給が行え、お客様のBCP(事業継続計画)対策としても万全です。
また、供給の安定性に加え、医療用ガスの日常的な監視や、医療用ガス・設備の緊急時の対応等、エネルギーの供給から医療ガスまで、お客様がより安全で安定的に医療ガスをご使用いただけるサービスに東京ガスグループが一丸となって取り組んでいます。