主な用途

照明

ネオンサイン電球はフィラメントに電流を流し、高温化して発光させます。フィラメントの燃焼(酸化)や蒸発を防止するため不活性ガスが封入されますが、最近この封入ガスにクリプトンが使われ始めました。

電球の明るさはフィラメントの温度で決まります。同一の消費電力で、より高いフィラメント温度を得るためには、電球からの熱損失をできるだけ抑えること。クリプトンは原子量が重く熱伝導率が低いため、従来のアルゴン等に比べ、10%以上もランプ効率が上がるといわれています。今後の省エネルギー時代の要請に応える技術として、さらに普及が進むことでしょう。

まだまだ馴染みの薄いガスですので、各ガス固有の特徴が生かされる用途は、これから広がっていくものと思われます。

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